剣盾S13使用構築【最高/最終2013 174位】受け偽装対面構築
[はじめに](敬体)
はじめましてさかなだ(Twitter @snd9p)という者です。
S13お疲れ様でした。ここでは今シーズンの20日くらいから使用し続け2ROM2000を達成することができた構築の記事を書きます。
[構築経緯]
前期多くの人が結果を残し流行したウオノラゴン+サンダー軸、環境に多い悪ウーラオス+ミミッキュ、カバルドンからの展開構築に初手から崩しを狙える両刀DLポリゴン2を軸とした。
初手ダイマックスでアドを取ったあとダイマ無しでも逃げ切ることができるミミッキュ、前期も使用して手に馴染んでいるスイーパーとして襷最速フェローチェの三体を基本選出とした。
また、並びでポリゴン2の型の誤認を狙いつつ選出や立ち回りに柔軟性を与える枠としてカバルドン、ハピナス、ドヒドイデを採用したが、ドヒドイデが起点にされやすいこと、またなんらかのメタを仕込んでいることが非常に多く腐りやすいと感じ、ドヒドイデの枠にエースバーン、ブリザポス、すなかきドリュウズ、水ウーラオス、テッカグヤ、カプ・レヒレなどの重めなポケモンに仕事ができるHB水ロトムを補完枠として採用し構築の完成とした。
[構築コンセプト]
サイクルを回させることなく対面処理し続ける
初手ダイマが通ればだいたい勝ち通らなければがんばる
[個体紹介]
ダウンロード
れいせいA252C252H4
構築の軸。耐久はほぼ無振りだがダイマックスすることで大抵のポケモンの技を耐え、DLによって底上げされた火力で数的有利を取っていく。上位帯では初手のDLポリゴン2はダイマを警戒されやすく、初手ダイマをケアする動きをされることが多かったがそれでも相手に大きな削りを入れることができるため非常に強かった。
はかいこうせん、ギガインパクトをもとにしたダイアタックは火力が高いだけでなく、相手のSを一段階下げる効果により裏のポケモンで安全に処理できるといった強みがあった。またダイマックスがきれても高い火力を出せることが強力だった。
れいとうビームではなくふぶきを採用した理由は、C↑ダイアイス+あられダメージで無振り悪ウーラオスを処理できることと、Dに振っているカバルドンへの乱数が有利になることである。
アイアンテールはミミッキュやウツロイドやバンギラスへの打点になるほか、ダイスチルをうつことでBを上げ裏のポケモンのダイジェットの起点にならないこと、単純に撃ち合いに強くなるなどの効果があった。
選出率3位
ミミッキュ@いのちのたま
ばけのかわ
いじっぱりH228A212S68
じゃれつく/ゴーストダイブ/かげうち/つるぎのい
H珠ダメ最小調整S最速テッカグヤ抜き余りA
最強のポケモン。裏におきストッパーとしての使い方もできるが、初手から剣舞してダイマックスで崩していくこともできる。並びの関係上、初手におくと鬼火や挑発などの展開要員だと誤認させることもあり、剣舞して殴ってるだけで相手を半壊させることも少なくなかった。
Sを落としているためミミッキュミラーに弱いのが難点。
じゃれつく、かげうち、剣舞は対面構築の珠ミミッキュには欠かせない技。
ゴーストダイブを採用することで相手のダイマターンを凌ぐことができる。
選出率2位
ビーストブースト
ようきA252S252D4
前期からスイーパーとして使っている最速フェローチェ。疲弊した相手を持ち前の素早さで掃除する枠。
インファイトは火力が足りないことが多いが、とびひざげりの場合格闘透かしやダイウォール、ナットレイなどのまもるを考慮した場合打ちにくくなることがあるのでインファイトを採用。
とんぼがえりは多少サイクルが回せるようになり、初手に出して偵察するような動きも可能になる。
トリプルアクセルはゴツメレヒレやせいでんきサンダーなどがいると押しにくいが、環境に通りがいいため外せない。
フェイントは接触することなく処理ができたり撃ち漏らしがあった場合に安全に処理できることなどあると便利な技で、フェイントのおかげで勝ちを拾えた試合も少なくなかった。
選出率1位
ハピナス@たつじんのおび
てんのめぐみ
ひかえめB196C252S60
ミスド個体
C最大S無振りテッカグヤ抜き抜き余りB
地雷枠。しばらくはCD振りやBD振りの一般的なハピナスを使っていたが出すタイミングが難しく半ば見せポケと化していたとき、レヒレナットのサイクルやラグラージから展開するカミツルギなどに対する立ち回りに悩んでいたため、あまり出さないからいっそのこと魔改造しようと誕生したハピナス。構築全体がステロ+カミツルギの展開が非常に重く見えステロ+カミツルギの被選出率はほぼ100%になるため、カバルドンにはポリゴン2、ラグラージにはハピナスと出すことでかなり安定してカミツルギに勝つことができた。
てんのめぐみにより上振れを狙いやすいトライアタック、構築単位で打点がうすい鋼への削りとしてだいもんじ、ラグラージをカモる他みずタイプへの削りが見込めるくさむすびは本構築においては欠かせない。
シャドーボールはミミッキュ、ドラパルトなどへの打点になるほかダイホロウとして打つことでBを下げ裏のミミッキュやフェローチェで処理しやすくなるという使い方もある。
選出率6位
カバルドン@アッキのみ
すなおこし
わんぱくH252B252S4
じしん/こおりのキバ/じわれ/なまける
問題児。基本的にはドリュウズやエースバーンや相手のミミッキュなどミミッキュで止めにくい物理ダイマエースを見る枠として使っていたが、受けサイクルや詰ませ系の構築に出し地割れを押し、不利なサイクルを何度も覆しまくっていた。
じしん、なまけるは物理受けカバルドンにはほぼ確定。
飛行タイプの打点になりワンチャンもあるこおりのキバ。
じわれは、ミミッキュで崩すことができない受けポケモンや(主にヌオーやナマコブシ)、カバルドンミラー、両受けランクルスなど面倒なポケモン、他にどうしようもないポケモンを何度も沈めてくれた技。基本的にじわれを打ちたい相手はカバルドンへの遂行速度も遅くじわれの試行回数も稼ぎやすい場合が多く、そのような相手には積極的に選出しじわれを押すようにしていた。
選出率は低い方だがカバルドンのおかげで拾えた試合は非常に多い。
選出率5位。
ウォッシュロトム@オボンのみ
ふゆう
ずぶといHB252C4
補完枠。テッカグヤ、エースバーン、ブリザポスなどのミミッキュ+フェローチェでは処理しきれないようなポケモンがいる構築に出していた。この構築は基本的にはサイクルを回したい構築ではないためもっと攻撃的な型に変えるか悩んだが、役割対象の関係上この型に落ち着いた。選出をはずしてもでんじはやボルトチェンジにより柔軟な動きができるので感触は良かった。
エースバーンはダイアタック型が急増しロトムで仕事しづらくなったが、エースバーンがノーマルタイプに変わるため裏のフェローチェで楽に処理できた。
レヒレに出すことも多かったから多少Dに回したかったが数値がかなりギリギリで削ることができなかった。いい調整あったらください
Cほぼ無振りだがタイプ一致でそこそこの火力が出せるハイドロポンプ、サイクルをまわせるボルトチェンジは確定。
でんじはは相手のダイジェットエースをフェローチェで上から殴れる他、痺れによるワンチャンも作れる上振れ技として採用。しかしこの技自体が下振れ技でもある点が苦しい。
レヒレ、カグヤに居座りながら電気技をうちたいので安定技にもなる10まんボルトを採用。
選出率4位
[重いポケモン、並び]
・水ウーラオス
初手ポリゴン2の場合も初手ミミッキュの場合とんぼがえりとの択になり安定しないほか、フェローチェが対面ほぼ勝てないこと、選出画面からタイプがわからないため水ロトムの選出を躊躇うことなどきついことが多く、非常に相手依存の立ち回りになってしまう。
ハピナスが出せなかった場合処理に時間がかかり好き放題やられる。Cが上がったポリゴン2や剣舞ミミッキュに後出ししてくれた場合はゴリ押せるが初手に出てきたら一番ヤバイ。フェローチェのインファイトも普通に耐えてくるし鉄のトゲもあるので対面不利。これも相当な相手依存になってしまっていた。
・ドヒドイデ入り受けサイクル
ミミッキュの剣舞ダイホロウで崩せなくもないが裏にポリゴン2などゴーストを半減以下に抑えるポケモンがいると択になり安定しなかった。いざとなったらカバルドンのじわれで全て破壊する。
・ヌオー、ナマコブシ、ピクシー入りのサイクル
いよいよカバルドンのじわれしか処理ルートがない。
カバルドンの選出が強制された上でカミツルギなどのカバルドンで受けが成立しないポケモンが同居しているといよいよ鬼の択と命中率100%の地割れが必要になる。(勝率0%)
みがわりコットンガードはほぼ無理。ポリゴン2がみがわりに非常に弱い構成になっているためダイマきれたあとに展開されると本当に苦しい。
[結果]
TN さかなだ 最高/最終2013
画像は最終レート及び最終順位
TN コウヘイ 最高201×最終1860
画像は残っている限りの最高レート、最終順位
[最後に](敬体)
S12の様々な構築記事を基にしたとはいえ自分で考えた並びを使って戦い抜くことができたのは嬉しく感じています。しかし、本構築は地雷要素に頼る面が大きいので、対戦相手の選出・立ち回りに依存することが多かったり再戦に弱かったりと、2000までいくことはできてもそれより上で戦うことは難しい完成度の低い構築だと感じ、自分にはまだまだ構築力が足りないと痛感したシーズンでした。
それでも、冠の雪原から剣盾参戦してS12・S13と続けてレート2000達成できたこと、はじめて2ROM2000達成したこと、ミスドラッキーを使ってそれなりの結果を出せたことなど嬉しいことも多い楽しいシーズンでした。
最後まで読んでいただきありがとうございました。